TSI BRAND INTERVIEW 「SUNSPEL」

2017.06.30

TSIホールディングスが展開するブランドをクローズアップ。今回は、アングローバルの「サンスペル (以下、SPL)」をご紹介します。

― 美しく快適な日常着を目指して ―

| SPLの歴史
 SPLは英国最古の高級下着・衣料ブランドで、1860 年にトーマス・ヒル氏が繊維工場としてノッティンガムで創業しました。 繊細なコットン生地を使用した軽くソフトな高級下着を開発したほか、世界初となる「Tシャツ」を作り出します。20 世紀に入ると海外への輸出もスタート。現在もブランドに代表される西インド諸島産の「シーアイランドコットン」素材を開発し、製品に生かしていきます。
1929年の世界恐慌や1939年の第二次世界大戦で事業が縮小されるも、移設した現在のロングイートンの工場では、「Q14」と呼ばれる通気性に優れたメッシュの定番素材も生まれました。のちには、「リーバイス」のCMでアンダーウエアが着用されたり、『007 カジノ・ロワイヤル』の衣裳でポロシャツが採用されるなど、Tシャツと同じくSPLのアイコニックアイテムとして認知されるようになりました。


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アングローバルとの縁

 2015年5月、当社はSPL社と日本国内における輸入・卸・小売り・ライセンスの独占契約を締結し、2016 年の春夏シーズンから販売をスタートしました。SPL の商品はセレクトショップなどでの取り扱いもありましたが、トータルファッションブランドとして、よりグローバルな小売り戦略を加速するために、日本での拡大が本国側の視野にありました。SPL社が「マーガレット・ハウエル」のアイテムを生産してきたつながり、英国の伝統を守り高品質の物作りを目指す姿勢など、両社の共通性が、当社が日本におけるパートナーとなった経緯です。
SPL社とは日頃から積極的にコミュニケーションを図っており、意見交換を重ねながら良好な信頼関係を築いています。日本のマーケットをはじめ当社にとても理解があり、ニコラスCEO も定期的に来日されるなど、ブランドを支える上での心強さにもなっています。

| 150年、愛される理由
 SPLは英国らしさ、ソフトな肌触り、プロダクトのクオリティ、現代的なデザインであることがベースにあります。中でも素材へのこだわりは強く、150年以上前から新素材を開発してきました。「シンプルな日常着を美しい素材で作る」という創始者のビジョンは今も引き継がれており、ピケやループバック、セルロックといった上質な素材を作り出しました。アンダーウエアは直接身に着けるものなので、着心地や肌触りの良さが一番伝わります。丈夫でありつつ快適で、さらに洗練されたディテールをモダンに進化させていく物作りが、お客様から支持されているのだと思います。

| 認知度を高めるために
 現在は東京2店舗、大阪1店舗で展開しています。主要百貨店からのオファーも頂きながら卸先も増え、大手セレクトや地方のショップも含め約50件と取引先も拡大しています。ですが、認知度はまだ高くはありません。今期はショップを増やすのではなく既存店の認知はもちろん、限定ショップやイベントなど、SPL を通した活動を広げながら高めていきたいと考えています。
この3月は新宿伊勢丹メンズ館、5月はうめだ阪急でポップアップショップを行ない、既存店への誘導につながりました。4月にはヒストリーやアイテムを1冊にまとめたブランドブックの制作や、フォトグラファーpiczo氏の写真展「T. 」を表参道店で開催しました。販促に関してはより柔軟に、アプリやSNS も活用しながら、ブランドの世界観を発信していきたいと考えています。

| 将来に向けて
 SPLセクションのメンバーは私を含めて3名で、各人が業務を兼任しながら進めています。少人数で大変なこともありますが、PRショップスタッフも気づいたことを積極的に伝えてくれるので、一人ひとりが挑戦しながらブランド作りに参加してくれています。この1年は地固めの年とし、SPL社はもちろん、取引先のご協力も頂きながら取り組んできました。2年目は会社としてもブランドが成長できるよう、SPLの長い歴史を大切に次のステップへ向け、いろいろな方々といろいろな形で作り上げていきたいと思います。

もっとブランドについて知りたい方はこちらへ!
http://www.sunspel.jp